【本音と建前】 と 【おかめさん】

こんにちは!
さとっちです^^


家を建てる時の、一番の見どころといえば、
家の骨組みが一日にして現れるダイナミックな【建前】ですよね!

クレーンが高く高く、大きな梁や柱を吊りあげ、
大勢の大工さんが真剣な眼差しで掛け声を掛け合い、キビキビ動き回り、
危険も伴う作業なので、ピリッと張りつめた緊張感、
みるみるうちに組上がる家の全貌。
その光景は、何度見ても胸が高鳴ります^^

【本音と建前】 と 【おかめさん】









(※ちなみにこれは今から66年前、長野建設事務所庁舎の上棟記念の写真です。)





建前、上棟、棟上げ、建て方、いろいろな言いかたがありますが、

これは、家の骨組みが完成して、最後に屋根の一番高いところの棟木が組あがることをいいます。
『棟が上がったぞー!』と。



無事棟が上がり、この家の繁栄を祈願して行うのが『上棟式』です。
家の四方にお酒やお米、塩を置き、建物を清め、
そのお家の繁栄を祈願して、棟札や幣串を屋根裏に納めます。

上棟式は古くは平安時代に記述があるようです。
地域により、いろいろ違いがありますし
現代では簡略化されることも多いですが。


この幣串には、【おかめ】さんがついています。
(※ついてない事もあります。)
幣串




















この【おかめ】さんと、

日本人らしいコミュニケーションの仕方であり、社会人としての大事な処世術でもある
【本音と建前】という言葉、


実はこの2つは、この建築の “建前“と深い関わりがあるのをご存知でしたか?




鎌倉時代、京都の大報恩寺の本堂建立を
長井飛騨守高次(ながいひだのかみたかつぐ)」という高名な棟梁が請け負いました。

いよいよ、明日は建前、という日に、
高次は大事な柱の一本を短く刻んでしまったことに気付きました。
責任の重さに苦悩する高次を見かねた、妻のおかめ(阿亀)は、
一晩思案し、祈ったご本尊のお膝元にある「桝組(ますぐみ)」見て、
柱の足りない部分にこの枡組を使えばいいと思いつき、翌朝、夫に差しだしました。

枡組



























この妻の助けにより、高次は無事、事なきを得たのです。

ですが、高次は自らの失態が明るみになり、名誉に傷がつくのを恐れ、
なんと妻を殺害してしまったそうです!
(夫に恥をかかせないために、おかめが自ら命を絶った、という説もあり。)

やがて冷静になった高次は、これをひどく悔やみ、罪を償い、妻を弔うために、
おかめさんに似せたお面と、女性の七つ道具(鏡・簪・櫛・おしろい・こうがい・かつら・紅)を
棟に飾って供養しました。


と、これが災難厄除、招福祈願を願う、『おかめ信仰』であるとともに、
現在に伝わる、建前の儀式の起源だそうです。


男のメンツ、見栄や意地、「タテマエ」のために、大事な妻を失ってしまった男と
「ホンネ」で向き合った女の真心、


これが【本音と建前】の語源だそうです。




京都の大報恩寺は、今も、縁結び、夫婦円満、子宝 を願う人々に親しまれ、
『おかめ塚』や『阿亀の桜』があるそうですよ。
    ↓↓↓
http://www.daihoonji.com/




※いずれも諸説あり^^



さて、明日は建前です!!

“本音” で家づくりに向き合う さとっちでした^^!



すくすく×その先の未来
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